皆さんこんにちは。
フランツ・カフカの「変身」を読みました。
カフカってよく聞くけど読んだことないなあと思い、Kindleで無料だったので読んでみました。
難しそうなんじゃないかと思い読み始めたんですけど、すらすら読めるし、話も全然長くなかったです。
「主人公がある朝目覚めたら、「毒虫」に変身していた。」
そんな突飛すぎる展開で始まる物語ですが、読んでいくうちに自分と重ね合わせてしまうことが多くありました。
カフカ=絶望 といわれるほど、暗いイメージがありますが、実際に読んでみると「うわぁ・・・」と思えるくらい絶望感がありました。
これは連休明けに読むもんじゃないと間違いなく言えます。
実際、「毒虫」に変身して、最初は愉快な描写もありましたが、家族が段々と落ち込んでいくにつれ、主人公も怒りなどのネガティブな感情を持つようになっていって、それはもうどうしようもない負のスパイラルなんですが、虫は置いといてとてもリアルだなと感じました。
実際、今の私は一応働いていますが、家族でも、職場でも、似たようなことが多く、
自分も毒虫なんじゃないかと思わされてしまいました。
最後に主人公は息絶えるのですが、つまり、周りも不幸にしてしまい、決して自分も幸せになることができない存在にとって、死ぬことでしか周囲を救えない。
久しぶりに自殺を考えてしまいました。
このまま死んだように暗い気持ちで毎日会社に通い、会社の人ともうまくやれずに疲れ果て、実家に帰っても親を心配させる。
姉は結婚・出産したばかりで幸せの絶頂期の中で、そんななか干渉なんてされたくないでしょう。
ここまで絶望するとは思いませんでした。
今日眠るのも、明日起きるのも嫌になっちゃう・・・
魂の救済を。