恋愛もののアニメってあんまり見ないし、見えてもなんかイライラするんですが、この「月がきれい」は全然そんなことなかった。
でてくる登場人物に悪い人が1人もいない気がした。
友達のろまんとかすごいいいやつで、もう一人いる名前わかんない柔道部のやつもすごいいいやつ。
主人公の立ち位置は地味だけど、仲のいい友達がいるって感じで、中学生くらいならこんな感じかなあと、懐かしい感じがしてた。
中学生っていう設定だったと思うけど、キスとかしてたり、田舎者の私には都会の中学生ってもうそれが当たり前なのかって変なとこに突っ込みたくなるところはあった。
よくよく考えると、ただのリア充のアニメなんだけど、それでもむかついたりするとかは一切なく、蛍光灯のぶら下がってるひもをパンチしたりとか、好きな子を名前で呼んでみて「うぉぉぉ!」とかなるとことか、すごいリアルで、親しみがもてた。
「月がきれい」ってことで、文学作品の一遍がそれとなく紹介されるあたり、この中学生増せてるなって思ってたけど、中学生の頃って私もこんな感じだったなあと今になって思った。
あの頃までが一番自分を出せていたとか、昔は~だったみたいなことは言いたくないけれど、実際あのころまでしか友達と呼べる人はいなかった。しかも、もうその人たちは友達とは呼べなくなって、昔の同級生とかになってしまっている。
年をとって、大学入って、就職して、これからもまだ何十年も生きなくちゃいけないのに、人間とうまくやることが苦手になってしまったのを、改めて実感した。
あと、主人公の「小太郎」は、家で飼っていた犬の名前とおんなじで、でも特に何も思わなかった。