新卒で入った会社を1年で辞める。
どうして1年前の自分がそんなことを思っていようか、いやそんなことは思っていない。
リクルートスーツをきて、合同説明会にも行き、いろんなところに足を運んで内定をもらって、最終的に一番最後にもらった会社。
それが、新卒で入った会社だった。
大学でプログラミングを学び、開発がやりたいとこの会社に入った。
入ってから最初の2~3か月はずっと研修だった。
座学の研修と、パソコンを使ったシステム構築の研修。
本当に基礎の基礎から、素人でも多少はってところまでの内容だった。
同期で入った周りの人はほとんどプログラミング未経験。
興味がないという人も、友達の親がいるからっていう理由できた人もいた。
そんなこんなで、がっつりプログラミングやりたい、開発やりたいの思いを胸に、それなりにアピールはしたつもりだけど、
研修の時、一番やりにくかったし、やりたくないと思ったものだ。
そして、配属先でもまたいくつかグループがある。
私がいたグループは、周りの人が若くて40代。
しかも数人程度。なぜなら、ちょっと前にも人が辞めていったりしてるところだから、間の人がいなくなっている状態だから。
そんなところに、プログラミングやりたい新卒を入れる。
その時既に、ん? と思った。
配属され、いわゆるOJT期間に入ると、トレーナーという形で一人となりにつきながら作業をする。
OJTといっても普通の業務だ。
説明も特にないし、勉強するための資料もない。作成する気もない。
ん? と思う。
OJTという言葉を使っているが、全然実態はそんなものではなくて、そのトレーナーの人も、40代くらいの人だ。
一応歓迎会なるものがグループでも開かれたとき、まず初めにでたのはやめていった人の話。
その人は公務員に転職したらしくて、会社と取引のあるところで、「この前〇〇に無視されたんですよ。そんなんならこんな近いところに転職するなよ笑」みたいなことから始まった私の新卒でのSE期間は、すでに終わった。
私にとっては、ただ息苦しいし、前に進めないだけの環境だった。
もちろん学んだことは多い。Excelの使い方とか、業務ならではのね。
COBOLだけが嫌だったが、それだけではなかった。
それを使う周りの人も私には無理だった。
この狭い環境の中にずっといては死んでしまう。
そう思って、年明けに退職の申し出をした。
あんなに奔走したリクルート活動の末に、この始末だ。
他の同期はというと、遅刻しても甘やかされ、丁寧に勉強会を開いてもらったり。
慢心しているだけかもしれないが、こんなに技術を大事にしないところにはいたくないと思った。
頑張っている人を評価するだけでなく、そうでない人にはそれなりの評価をすることも、組織にとっては必要だと思う。
頑張っている人が報われないのをそのままにしておくのは、よくない。
頑張っていればそれだけでいいわけではないが、ここでは報われなさすぎる。
そう思って、この環境を抜け出すのがベストだと、何百回も考え直して決めた。
しかも早いうちに。
ただ、最終出社日をすごして、「なんで私がこんな目をしなくちゃいけないのか。」と
少しだけ思ってしまう。
こうやってやる気をもって、それなりの知識や技術にも興味をもって入ったのに、そうでない人はもてはやされ、ちょっと知ってるやつには金になるCOBOL業務で会社の利益を稼がせる。
こんな仕打ち。と思った。
こんな仕打ちかよと。
ふざけるなと思った。
腹が立つが、それはおあいこなのだろう。
ただ、もう辞めるからには、次に進むしかない。
もっといい環境があるってことを早めに気づけたんだと思う。そう信じている。
だからこれからが本番だ。