ダーリン・イン・ザ・フランキスの5話「キミの棘、ボクのしるし」
ゼロツーともう一度フランクスに乗ってしまったら、死ぬかもしれない。
そんなことを感じていながらも体の状態を隠し、ついにはそれを友人のゴローに見つかってしまう。
ゴロー「次乗ったらやばいってわかってんだろ!」
もうフランクスには乗るなというゴローに対してヒロは言う。
「ゴロー、俺今すごく、生きがいを感じているんだ。」
「こんな気分は久しぶりなんだよ。」
まったくどうしてか、こんなアニメならよくありそうな会話なんだけど、刺さった。
もうこれだけしか生きるすべがない。
でもそれさえも次は死んでしまうかもしれない。
それでも、やる。
誰になんと言われようとやりたい。
客観的にみて生きる道がそれだけしかないかわいそうな主人公なのかもしれないと、一瞬思った。
でも、こうやって会社を辞めて、早くも路頭に迷うかもしれない不安の中に飛び込んでみて、
死んでもやりたいと思えることがあるって、すごく幸せなんじゃないのかと思う。
同時に切ない。
映画とかでもよく、主人公を先に進めるために自分が足止めになる、みたいなキャラクターって結構いるけど
すごくいい人も、簡単に銃で撃たれたり、刃物で切られたり、暗殺されたり、モンスターに食べられる。
映画の中だけじゃなくて、結構世の中あっけないってのがわかった。
たいそうな予告編ではじまったものが、急にエンドロールが挿入されてあっけなく幕を閉じる。
これなら死んでもいいやってことなんて、たぶん一生見つからないし、そういう瞬間がくることってないのかもしれない。
もう死んでもいいって、すげえ素敵だ