野に居るべし

ほぼメモ帳

何がしたいのか、わからなくなってきた

会社に入り、9か月目くらいで、そろそろ1年が終わろうとしている。

会社に入る前、会社に入ってからの同期との研修期間は、とてもやる気で満ちていた。

これから、自分が「モノづくり」をやって、社会貢献をするんだ。

自分の学びたい欲を活かして、技術を身につけ、バリバリ仕事して、楽しんでいくんだと。

そう思っていたのは、最初の2か月ちょっとだった。

ITの会社に入ったんだけど、同期でプログラミングを経験したことのある人はほとんどいなくて、そもそもプログラミングには興味ないって人がほとんどだった。

そういう人でも受け入れるのがうちの会社だったらしいんだけど、いざ部署配属となり、全く希望していない部署に配属されてしまった。

最初は、それを受け入れ、「ここでも頑張っていくぞ!」と奮い立って、会社に通っていたんだけど、そこでまた入れられたグループというのが、40代以降の人しかいないグループ。

トレーナーももちろん40代。

萎縮しがちな私は、さらに萎縮して、何も言えないくせに、何でも言われ「はい、はい。」と答え続けて行く日々が続いた。

そんな中で、プログラミングはまったくやらず、毎日出張にいったときの報告書と、それの清算書類を、トレーナーの人が書くのが面倒だからと、ついでに書かされていた。

他にも、新人業務という雑用がある。

誰かのお弁当を毎日注文すること、ゴミ出し、忘年会の幹事、余興という出し物の強要、その人に直接つなげよというだけの電話受け取り。

部としては、そういった誰でもできそうなことをまずやって、自信をつけていってほしいのかどうか知らんけど、なんだこの飲食店のバイトみたいな業務はと感じて一気に冷めてしまった私は社会不適合者なのか。

いや確かに、新人だからいきなり業務を直接回していくことなんて無理なのはわかるけども、中小企業だからなのからだけども、

なんだこれはと感じてしまった。

早くも、ここであと何十年も働いていきたいと思う気持ちはなくなってしまい、むしろここから早く出たいと思って、もう何か月かたった。

まだ1年目だけども、入って1か月目の時点ですでに辞めたくなっていた。

そして、その気持ちを前面に出していた。

明らかに振られてる仕事に関して質問をしている回数が少ないし、会社ではほとんど表情を変えず無表情で座っているし、飲み会は拒否るし。

それでも、地域に根づき、社員は家族みたいな感じの会社精神なので、表面上は誰でもちょっと気にかけてくれる。

ただ、それはあくまで会社の一員としてだ。

別に人として気にしているわけじゃないし、自分に何か面倒臭いことや影響がありそうな雰囲気がしたら、近寄らないし、見ていないふりをする、当たり前に空気を読んでことが荒立たないことを尊重する人たちだ。

まあ普通のSEとか会社員って、そうじゃないとやっていけないだろうなとは思う。

けど、何かやっぱりここもそうなのかと少し、がっかりしている。

まあがっかりされているのは私の方だと思うけれど、モチベーションが全くないのは、この会社の雰囲気を入ってみて感じて、合わないなと思ったから仕方ない。

合わないものは合わないし、尊敬したいと思う人も少ない。

年が同じだけど、入った経緯が違う先輩と、人間的にいい人だと思う若い先輩とかもいるけれど、それはこの会社に残ってはたらき続けていく理由としては弱いというか。

辞めたい理由が強い。

一つは、大学院に行きたいと思っているからだ。

当初は、一番希望していた部署で仕事を流しながら、夜間に大学院に行こうと思っていたけど、全く違う部署で、しかも異動で県外に飛ばされる部署に入れられてしまったので、その望みはなくなった。

どうして大学院に行きたいと思っているかというと、就職が決まってから、卒業研究について学会とかに発表した経験とかが、すごく面白い思いができたからだ。

発表の時はすごく失敗して、専門の人にずばっと殺されたんだけど、それがちょっと悔しいこともあって、もうちょっとこういう分野について勉強して、研究してみたいと思った。

それはちょうど、就職が決まって1年がたつちょっと前なので、入社する1か月前くらいだった。

1年間の間でも気持ちが大きく変わって、大学院にも行きたいと思っていた。

それを考え部署配属希望をだしたけど、あっけなく消された。

やはり、地道にひっそりやってるってよりも、お偉いがたと喫煙所でげらげらしてるタイプの人間がうまくやっていける業界、会社だってことが分かった。

自分が主導権を握るのが下手ってこともあるけど、こういう業界って技術で勝負していくって人がいるって勝手に期待していた。

勝手に期待して、勝手に落ち込んでるだけだけども、もっと理系的なことについても学べば、また違う方向も見えてくるかもしれないと思ってる。

 

大学院に行きたいと思ってることを、親に言ってみた。

前々からちょっと言ってたことなんだけども、実際には本気にしていたわけでは無さそうで、驚いていた。

そして、お金の話になった。

いや実際そうだ。

はたらいているとはいえ、1年間で一人暮らしをしていて、お金をためることはできていない。

そうなると、親に経済的な負担を強いることになる。

ただ、家は親が高齢で、豊かじゃない。

そうだ。そのことはわかってる。

親がお金の話をしていて、「お父さんがあと2年くらい働くとして、あと、、、」

涙が出てきてしまった。

くそ。

自分ができることって、どうしてこう人に迷惑をかけることだけなんだろう。

自分で勝手に悩んで、追い込まれて、そうして勝手に出ていくくせに、人から認められる言葉をかけられても、自分でそれをはねのけて、自分で幸せから遠ざかろうとする。

不幸に自分で近づいて行ってる。

 

ただ、この会社であと何年も働くのは無理だ。

辞めるとしても、早く辞めたい。

年が明けたら、大学院を訪れてみる。

お金のめどがついたのなら、大学院を受けてみたい。

もし、お金のめどがつかなさそうなら、選択肢としては2つある。

1つは、会社を辞めて、アルバイトをしながら次回の試験を受ける。

これだと、お金はある程度ためれるが、大学院に入る時期が1年間ずれてしまう。

もう一つは、会社にもう少し残ること。

ただしこれは、次の新入社員が入ってきたり、異動することが考えられるので、会社にこれからも残るという期待を少なからず与えてしまう。

それに、いくらお金が入るとはいえ、この精神状態のまま、あと半年もこのメンバーとやっていけるかわからない。途中で壊れるかもしれない。

すでに最近体調を崩し、会社にいると咳が止まらなかった。

親に、「何を勉強したいの?」と聞かれたとき、具体的に答えられなかった。

入れば、勉強についていけないと出ることが難しいところなので、それだけ理系的な基礎知識と体力がつけられると思ってるけど、具体的にどんな研究分野をと聞かれたときに、応えられる自信がない。

ただ、それは大学のゼミ選びの時も一緒だった。

すごく心が震える紹介を目にして、自分でもプログラミングができそうだと思え、ゼミに入る前に本を買い、自分で勉強を始めた。

最初は0で全くわからなかったけど、それなりにわからない人よりはわかるようになったし、興味がない人よりは楽しく学ぶことができた。

行きたいと思ってるところは、門戸が広く、文系出身者でも学んでいける環境がそろっている。

厳しい環境だけれど、その場に身を置いて、変えたいと思っている。

社会に出れば、自分を変えることができるだろうと思って出たけど、そんなに変わらないというか、人をさらに嫌いになっただけだった。

体調がすぐれず、ナイーブになっているだけなのか、何がしたいのかがわからなくなってきた。

ただ、やっぱりこの会社には長くはいたくない。

だから、年明けには誰かに伝えることになるだろう。