2020年6月18日木曜日の16時にNetflix独占で映画「泣きたい私は猫をかぶる」の配信が始まった。
本来、各劇場での公開だった予定を、コロナ禍によりNetflix独占配信に切り替えてのスタートだった。
楽しみにしていた作品だったので、1か月だけNetflixに加入する予定で本作品を観ました。
作品鑑賞後、Twitterで口コミを探そうとしていたところ、劇中のエンドソングとして使用されていたヨルシカの「嘘月」という曲の無断転載動画がさっそくアップロードされていることを知りました。
劇中で使用されているヨルシカの曲は3曲で、うち2曲は公式チャンネルで公開済みで、1曲だけ正式にはリリースされていないという形でした。
通報し、数日たった後に削除されていたようでしたが、同様に何件も同じ楽曲が続々と無断転載されていました。
見かけたものについては随時通報していますが、少数の通報ではなかなか即時対応は難しいようです。
どういった人が投稿しているかということについての個人的な印象ですが、ヨルシカの曲がいいと思って、宣伝したいということが概要欄やコメントの方に書いてあることが多かったです。
「for promotion」とかの記載が多く、確認したときはおそらくほとんど外国の人があげているようでした。
ヨルシカは日本だけでなく、外国の人にもどんどん人気が出てきている印象で、投稿者はトルコの国旗などを使っていて、転載動画を視聴している人にも外国の人は多くいました。もちろん日本人もたくさんいるようでした。ご丁寧に歌詞を書いていたり。
thank you for uploading.とか thanxとかそういう感じのコメントが多く、高評価の方がむしろ断然多かったというのが事実です。
なぜかわからないのですが、この曲を広めたい!!という信念のもと、「この動画が著作権違反で削除されてもいい。これを広めたいんだよ」みたいなコメントを返してきた投稿者や、「私だけではないよ」みたいなことを返してくる投稿者が多くいました。
おそらく、単純に曲が好きだったということは事実なようで、それが公式に上がっていないことから、なぜかそれを宣伝してやってるよみたいな感覚の人がとても多かったように感じました。
すごいなんか、言葉を失いました。
ヨルシカは、無断転載が多いことから2019年に動画の利用について公式に運営から発表がありました。
その中で、いわゆる歌ってみたや弾いてみたなど、音源に自分の歌や楽器の演奏をかぶせて公開すること、自分の演奏などで楽曲自体をカバーしたものを公開すること、公式チャンネルで公開されている楽曲を使用した踊ってみたなどの動画での使用は二次使用として許容しています。
ただ、メドレー作品、速度を変化させたりしただけのもの、オリジナル音源と画像を使用した動画などは禁止としています。
Netflixという媒体で一斉配信されることによって、こういった無断転載については致し方ないというか、対処がしきれないというのが現実でした。
2020年6月21日20時時点では、「泣きたい私は猫をかぶる」の映画自体もYoutube上にすでに数件違法アップロードされています。
おそらく、Youtube以外でも当たり前のように広がっていることでしょう。
見つけたものはすべて通報していますが、一定以上の人から通報などがないとなかなか対処はされにくいようです。
動画を違法にアップロードする人がいたりすることは、現時点ではどうしても取り締まりにくいし、そもそもインターネットとデジタルデータという性質がある以上、避けられないことではあると思います。
ただ、今回私が感じたのは、少し異様な違和感で、一見○○のためという建前でいいことをやっているとなぜか信じ切っている人が一番たちが悪いなと感じたことです。
もちろん、宣伝のためとは言いつつ、映画をそのまま挙げている人なんかそんなこと考える以前な人だと思いますが、コメントのやり取りをして、アーティストに興味を持つならなぜそれをするのかととても憤りました。
曲の違法アップロードに関しては、thanks for uploadingとか、公式より先にこっちで聞けてよかったよ みたいなコメントが多く、とても空しかったです。
正直、アーティスト側がファンを見限る未来も遠くはないと思います。